○がん征圧宣言

平成23年9月27日

現在、がんは「国民病」とも言われており年間34万人余もの人がこの病気によって命を失っている。統計によれば生涯のうち男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんに「り患」し、死亡原因の3割ががんによるものである。まさにがん対策は急務である。

国はがん対策の総合的・計画的な推進を目的に「がん対策基本法」を平成18年に制定、さらに「がん対策推進基本計画」を策定した。先進国の中でも著しく低いとされている日本のがん検診受診率を5年間で50パーセントとし、がんによる死亡者を10年間で20パーセント減少させることを目標としている。また、鳥取県においても、平成22年6月には議員提案により「鳥取県がん対策推進条例」を制定し、がん検診受診率向上プロジェクトなどに取り組んで受診率50パーセントを目指すとしている。しかし、受診率は約25パーセントで横ばい状態であり、がんによる死亡率は年々高まっている。南部町においても例外ではなく、平成21年度は48人の方ががんで亡くなっている。

町民の生命と生活の質を脅かすがんを征圧させるためには、町民一人ひとりが自らの日常における健康管理と検診による早期発見、早期治療に対する意識の高揚が重要であり、南部町においては今後がん征圧に向けた総合的かつ計画的な対策が急務である。

ここに、がんによる死亡者をなくす為に、検診体制の充実と町民の意識の高揚を促す施策を今後強力に推進し、「がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会」の実現を目指すことを宣言する。

鳥取県西伯郡南部町議会

がん征圧宣言

平成23年9月27日 決議文

(平成23年9月27日施行)

体系情報
第2編 会/第2章 議会決議
沿革情報
平成23年9月27日 決議文