学びのコラム
子育て上手はほめ上手
~子どもたちの笑顔と豊かな成長のために~
池田千鶴枝先生の『子どものほめ方講座』より
育児に家事に仕事……毎日大忙しのお父さん・お母さん。そんな時は、子どもの行動や言動にイライラしてしまって、「早くしなさい!何回言ったらわかるの!」など、つい感情的に怒ってしまいます。でもそれは、みんな同じことなのです。すぐにリカバリーできたらいいのですが、「また、怒鳴ってしまった…………私ってだめな親だわ。」と、落ち込んでしまい、自己嫌悪に陥っていませんか?
子どもを怒ってしまった時、子どもはなぜ、そんなことをしたのでしょう?子どもの気持ちになって考えてみることも大切です。きっと子どもなりの理由があるはずです。
自分が今、イライラしている、忙しくて余裕がないとわかっいる時は、「今はイライラしている」と意識したうえで、少し待って深呼吸、自分の気持ちを落ち着かせてから、子どもと接するように心がけましょう。

忙しい時、例えば仕事から帰ってきて夕ご飯を作っている時に、「ねえねえ、お母さ~ん!」と子どもが声をかけてきたら、一度は聞こえないふりをして、また「ねえねえ、お母さん!!」と甘えてきます。
そんな時、「もうちょっと待って!今、お母さん忙しいから!」子どもは、「もうちょっと待って!」は、ほんのちょっとだと思って、すぐにまた声をかけてきます。それは、疲れていたり、不安だったり、ほんの少し、お母さんに甘えたいときなのです。
今度は、子どもの顔を見ずに「あっちに行ってテレビ見といて!」子どもはしょんぼり……というやりとりはありませんか?
ほんの3秒でもいいのです。手を止めて、子どもの目を見て、「どうしたの?」というだけで、子どもは「お母さんに大切にされているんだ」と実感し、気持ちが落ち着きます。
このように、子どもの見方が変わると、言葉かけも変わり、子どもが輝くようになります。ほんの少しだけ待ってあげるだけで、子どもの見方が変わってきますよ。
3秒あったら
目を見て返事をしましょう
3分あったら
絵本を読んであげましょう
30分あったら
一緒に外を散歩しましょう