Flow

移住の流れ

残念ながら、そのようにお考えの方は、あまり里山暮らしに向いていないかもしれません。
里地里山では近所づきあいが不可欠で、様々な地域行事への参加が必要になります。
そのため、地域の方とペースを合わせなければならないことが思いのほか多いのが里山暮らしです。
当然のことですが、地域住民の方は移住された方に地域へのとけ込みを期待されます。
道路や用水路の草刈りなどの維持管理も、当地では普通に住民達が行う定例行事だったりします。しかし、この地域の方との交流の中から絆が広がり、里地里山の良さを発見する事につながります。
地域行事については準備作業から人手を要する物もありますが、無理のない範囲で積極的に参加することが何よりも地域に早くとけ込む方法になります。
地域行事の多さは地区毎に異なりますが、地域行事の機会を利用し、地域の方と信頼関係を築き上げることが里山暮らし成功の最大のポイントなのです。
やがて、庭先に近所の方から野菜の差し入れがあったり、地域行事終了後の懇親会で顔見知りになることで万一の災害時に近所の方が助けてくれる事にもなります。
自分のペースだけで生活をしたいと願って移住される方は、あまり田舎暮らしに向いているとはいえません。

都会の生活に慣れた方には里山暮らしは不便かも知れません。
都会に普通にあるけれど、里山には無いという物がたくさんあります。
便利さを必要とされる方には里山暮らしは合わないでしょう。
公共交通機関は脆弱です。南部町には電車も無いし、バスも便数が少なく、全区域を網羅もしていません。
そのため車と運転免許が無ければ、買い物にも苦労します。
車の免許は、通勤や買い物の為にも成人の方全員に必要だと思った方がよいでしょう。
しかしながら、車があれば逆に周囲に溢れんばかりある自然を心行くまで堪能することができるのです。
海で泳ぐのも山でスキーをするのも僅か30分で可能です。
行動的な若者でコンサートやプロ野球観戦に大阪や広島などに行く方も多いですね。高速道で僅か３時間弱ですから。
買い物も町内のお店だけでなく、米子まで出れば特段の不自由を感じないはずです。
そんな中から、自分流の「都会にない良さ」を見つけて堪能できるかどうかが、里山で豊かに暮らすためには非常に重要になるのです。

隣の米子市に比べてなんといっても土地は安いです。
それに 定住奨励金 が３年間貰えます。 子育てサポート もしっかりとあります。
（病院・診療所の通院は高校3年生まで1回につき上限530円・お薬代は無料、など）
南部町への移住をご検討されている皆さんを、私達NPOのメンバーは心より歓迎をいたしますし、最大限のサポートをさせていただきます。
しかしながら、移住をご検討になられるのであれば、是非とも「定住」していただきたいと私たちは思っております。
この南部町に住み続けられるかどうかは、①南部町のことをよく理解をしていただき、②そして南部町での生活プランをしっかりと考え抜き、充分な生活設計を立てていただくことが必要です。①の南部町の移住支援策や地域に関する「ご説明」は、私達のNPOでもさせていただきますが、ご自分の足や眼でもしっかりと情報収集をしていただきたいと思います。
しかしながら、②に関しては移住を希望される皆さん自身に充分な時間をかけ、しっかりと行って頂くほかありません。
里山（田舎）であれば何とか生活できるだろうとか、単なるあこがれだけで里山（田舎）へ安易な移住計画を建てない事が、幸せな南部町住民になる上で非常に重要な点でしょう。