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町長挨拶(令和5年)

令和5年 新年のご挨拶

 

 新年明けましておめでとうございます。令和5年が皆様にとって輝かしい年になりますようご祈念申し上げます。

 さて、ロシアのウクライナ侵攻から一年を迎えようとしています。テレビ画面に映るウクライナ民衆が寒さに耐える姿。そして日々両国民の命が失われる現実に、一日も早い平和的解決を希求するものです。また、私たちの暮らしにも物価高騰の影響が出ています。さらに4年目を迎える新型コロナは第8波に入ったといわれており、感染急拡大にも予断を許さない状況にあります。困難な社会情勢が続きますが、町民の暮らしと健康を守るという政治の使命を全うしながら、夢と希望に満ちた南部町の発展に向けて、町民のみなさんと歩み続ける年にしたいと思います。

 新年にあたりまちづくりの取り組みについてその一部をご紹介し、ご理解を賜りたいと思います。
 子育てしやすく、安全安心な保育環境整備として、つくし、さくら両保育園の統合にむけた基本構想を進めてきました。本年は基本構想をもとに、民設民営による新保育園建設にむけて場所の選定、用地取得、敷地造成工事に着手する予定です。民間保育園への不安が無いように、保育の質や保育運営の安定性確保について行政も責任を持った関与を行う必要があります。南部町で育つ子どもたちの健やかな成長を応援し、子育て世代の皆さまが安心して保育を託せる環境整備を図ってまいります。
 近年、副業や兼業、リモートワークなど、多様な働き方を望む方が増えています。緑水湖岸の研修施設とコテージを、サテライトオフィスやワーケーション施設として改修を進めています。観光と里山の中での仕事を提供する滞在型施設をめざしており、要望の多かったドッグランなど、町民の皆様にもぜひ足を運んでいただきたいと思います。 

 特産品の梨・柿を中心に、ブルーベリー、ブドウ、いちご、メロンなど農業振興と観光を組み合わせた「フルーツロード構想」を進めています。花回廊30万人、えんがーの富有10万人の誘客を当面のターゲットに、フルーツ×観光の効果を全町に広げてまいります。

 昨年から始まりました光ファイバー整備事業は、各家への引き込み作業を順次行っており、1日も早い完成をめざします。将来の在宅医療やバスの予約や買い物など、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための生活基盤として整備を進めていきます。また、好評いただいています「どこでもなんぶ号」をフル活用し、マイナンバーカードの普及やスマホ教室などを通じて、町民の皆さんにデジタルのチカラを体験していただく機会を増やしていきますのでどうかご参加ください。

 バスの手軽な料金とタクシーの便利さを併せ持つ、AIデマンド交通「バクシー」の利用者が増えています。人生100年時代、元気な高齢者の買い物や通院を支える交通機関としてさらに進化させていきます。本年は南さいはく地区への導入を検討したいと考えています。

 結びに、本年の干支は「癸卯(みずのとう)」と言われます。
 卯(うさぎ)は穏やかで温厚な性質から、安全、温和の意味があり、その跳躍する姿から「飛躍」、「向上」の年と言われるようです。本年が長かったコロナ禍から脱し、皆様にとって希望に満ち溢れた年になることをご祈念申し上げ新年のご挨拶とします。
 本年もよろしくお願いいたします。

 

  令和5年1月1日

  南部町長 陶山 清孝

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